はちみつには、使命があります。
もしミツバチがいなくなったら、人類は4年しか生きられない。
そんな説があります。
地球上に生息する多くの植物にとって
受粉に欠かせないのがミツバチという存在。
彼らがいなくなったとしたら、
人間は野菜や果物のほとんどを口にできなくなってしまいます。
花から花へ飛び、甘い蜜と一緒に、いのちを運ぶ。
ミツバチと生きることは、未来を考えることでもあります。
ミツバチは、いのちをつなぐ担い手。
はちみつを楽しむことは、自然の循環を支えます。
ミツバチは花粉を運び、植物たちが実を結ぶのを手伝っています。実った野菜や果物は、私たち人間の食料に。いのちをつないだバトンを、再びミツバチへと手渡すのが養蜂という営みです。はちみつを食べることで養蜂業は次の時代へつながり、いのちの流れを支えることができます。おいしいはちみつを楽しむことは、自然の循環に参加するひとつの方法なのです。
こんなこともやってます。 知られざる、養蜂家の仕事。
元気なミツバチは花を頻繁に訪れます。足にたっぷり花粉をつけて花々をめぐり、植物の交配をお手伝い。養蜂家は、野菜や果樹の農家に自分の育てたミツバチを貸し出したりもします。畑にミツバチを放し、花粉交配を促すことで、農産物の品質を向上させるのです。
はちみつを集めるだけじゃない。養蜂家とミツバチの春夏秋冬。
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春
ミツバチたちが最も活発な季節。
花の咲く場所へ連れて行き、
ごはんが足りなければ補います。一年を乗りきるためにも、
このスタートの季節は特に重要です。 -
夏
ミツバチたちの体調を整え、
新しいミツバチを増やすための時期です。暑さ対策を万全にしながら、
女王蜂の産卵サイクルを
安定させるための手入れをします。 -
秋
ミツバチが冬を越えられるか
どうかのカギとなる季節。天敵オオスズメバチへの対策をして、
巣箱に冬囲いをかけます。 -
冬
ミツバチたちは巣箱の中で
ジッとして出てきません。養蜂家は、道具を清掃したり、
新しい巣箱を制作したりして、
新たな春へ向けた準備をします。