11月も末になると、新潟は気温がぐっと下がり冬も間近。
朝7時前には白鳥が群れをなして田んぼに集まり、朝ごはんを食べている光景が見られます(新潟の冬の日常風景)
「はちみつ草野」も年内の販売業務がおおよそ終了し、先日近隣の直売所へ年内最後のご挨拶に行ってきました。
皆さん昔からのお付き合いなので、顔を出すと「草野さん、はちみつ売り切れちゃったよ!」と声かけてくださったり、
長く買っていただいているご近所の高齢の方もいてくれたりと、ありがたいかぎりです。
「はちみつ草野」は2023年で12年目
代表 草野が養蜂と出会ったのは祖父が行っていた「草野養蜂」(はちみつ草野の前身)を手伝いはじめたことがきっかけでした。祖父と共に養蜂場に入るうち、新潟の自然環境や養蜂の必要性、ミツバチの生活環境を肌で感じ“養蜂”を生業にしていきたいと感じ始め、その思いと同じくハチと共に生きる未来も描き始めます。
気候は変わるものであり、自然の恵みである蜂蜜の味や収穫量・ペースが毎年全く同じ、というのは現実的にはありえない。ハチに負荷をかけない寄り添った養蜂をしていきたい。
簡単にいうと「無理はしない」ということです。
ミツバチにも
自然にも
人間も
以下の文章は草野が2022年にブログに書いたもので、はちみつ草野の養蜂やミツバチに対する想いを少しお伝えできるかなと思ったので載せてみます。
考え方や捉え方もその時に影響を受けたものや環境などで変わっていくこともありますが、ベースにあるものは「ハチ達のしあわせ」です。
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【2022.03.09 ブログ】
具体的にどこかに書いてきたわけではないが、
『今ミツバチたちが食べているそれ』
これがはちみつ草野というより、草野のこの5年間の目標だった。
果たして草野はこれを達成できたのか。
振り返ってみれば、まさに『今ミツバチたちが食べているそれ』を自信をもって提供してこれたと言えよう。
非加熱の方が成分が・・・などとはいうが、それ以上に自然界の昆虫の食べているそれが、たまたま人間の味覚にもあっていた、そういうものを提供してこれた。
かたや商業的になりすぎていなかったか、心残りもある。
『今(はちみつ草野の)ミツバチたちが食べているそれ』は提供してこれた。
しかしそれはミツバチたちの幸せの上に成り立っていたか。
商業的になるあまり、強引な収穫はしていなかっただろうか。
『山桜を採るために無理はなかっただろうか』
わざわざはちみつ草野に連絡をくれるような方は、それを知っても買う気になるだろうか。
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【2022.03.13ブログ】
ずっと心の奥にちくちくしてたやつ
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ミツバチはしゃべらない。
何をしてもダメとは言わない。
時にはとてもアグレッシブで激痛を伴う方法でアピールもしてくるが、それさえ気にしなければ、いかようにでも扱える。
こういう蜂蜜が欲しいと思えば、そのように採っていける。
それが簡単な年もあれば、少し無理をしてそうしていた年もあった。
大人気の山桜のはちみつは
草野が必要に駆られ採ったはちみつなのか、ミツバチが十分満たされた上での余剰だったのか。
苦労話なんて言ったら美談のようだけど、ミツバチからみたらそれはしなくていい苦労だったのでないか。
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私たちは養蜂をしていますが、これはハチ達が採ってきた蜂蜜を人間が分けてもらい、その分環境を整えるという持ちつ持たれつの関係で成り立っています。
今年は4月の里山の花々からスタートし、毎年変わる開花ペースを予想しながらミツバチと二人三脚の一年でした。
冬場、ミツバチ達は苺農家へ出張し、戻ってくるのは来年の5月頃の予定です。
頑張ってこいよ〜
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