里山の花々、海辺の花々、百花蜜って何?

はちみつ里山の花々、海辺の花々って、何のはちみつなの?

はちみつ草野の2016年のラインナップ6種類には、実は2グループあります。

①『単花蜜』(たんかみつ)
特定の花の名前が付いているはちみつ
(アカシア、山桜、菜の花、藤)

②『百花蜜』(ひゃっかみつ)
特定の花の名前が付いていないはちみつ
(里山の花々、海辺の花々)

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①は、「単一の花から収穫するはちみつ」。
養蜂家がその花の状態をよく観察し、その花を狙って収穫をします。
ですので、年ごとの収穫のタイミングが変わりますが、風味は毎年ほぼ変わりません

例えば山桜のはちみつは、2016年はGW前の収穫でしたが、2015年はGW明けの収穫でした。

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②は、「百の花から収穫するはちみつ」。
つまり、複数の花の蜜が混ざったはちみつということです。
養蜂家が期間を決め、一定期間ミツバチに自由に好きな花からはちみつを集めてもらいます。
ですので、年ごとの収穫タイミングはほぼ変わりませんが、風味は毎年変わります

例えば里山の花々だと、4月20日頃から5月15日頃までに咲く花の混ざったはちみつとなります。
具体的には山桜、菜の花、藤などです。
2016年産は山桜の花が少なかったので、2015年産より山桜の風味が少ないはちみつとなりました。

海辺の花々だと収穫時期は6月上旬から6月下旬。
アカシア、野ばら、クロバナエンジュなどが混ざったはちみつとなります。

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さて、単花蜜と百花蜜お分かりいただけましたでしょうか?
単花蜜の変わらぬ味わいでホッとするもよし。
百花蜜の味の変化でその年の自然環境を感じるもよし。

2017年の春が楽しみです!

【在庫情報】藤、里山の花々、海辺の花々の在庫が少なくなってきました。

今年もすでに1ヶ月が経ちました。
地球温暖化の影響でしょうか、今年も新潟は雪が少なく感じます。
晴れが続くのはとても気持ちがよく嬉しいことではありますが、やはり雪が降るべき時に降ってもらわないと、後からしわ寄せがくる、僕を含め農家の方は口々にそう言います。

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ここ数年は天候不順に悩まされる農業が多く、養蜂業も例外ではありません。
天候不順は自然の植物の生育に直接影響してきます。
養蜂を始めて5年、アカシアの開花を考えた時、一番早い年と一番遅い年では2週間も差がありました。

天候不順をもたらす原因はどこにあるのでしょうか…
2017年の春もミツバチたちにとって幸せな春になるよう、養蜂家として願うばかりです。

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さて、ご好評いただきまして、今年度分の藤、里山の花々、海辺の花々の在庫が少なくなってきました。
山桜、菜の花はすでに売り切れておりますので、近く販売がアカシアのみとなります。
スタンダードなアカシアだけでなく、僕がすごいなと思っているような「自然が作り出す味や個性」を購入される皆さんの生活の中で楽しんでいただいていると思うと感動です。
本当に有難うございます。

お入用の方は是非お早めにお買い求めください。
▼はちみつ草野 ONLINE SHOP
https://mitsukusa.thebase.in/

はちみつが白く固まってきたんだけど?

はちみつが白く固まったんだけどこれはどうして?
もしかして、ダメになってきたの?

はちみつが白く固まる現象、これを『結晶化』と言います。
これははちみつ本来の性質で、結晶化しても品質に何ら影響はありません。

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寒くなってきました。
はちみつ草野の拠点である岩室は、新潟県内では比較的雪が少ないところですが、背後に広がる弥彦山、角田山は少しずつ雪化粧を始めました。
そんな中、coyaに置いてあるはちみつの見た目に変化が…

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↑左から、アカシア、藤、山桜、菜の花、里山の花々、海辺の花々。
透明なはちみつもあれば、ビンの向こうが透けて見えないはちみつもあります。

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↑左がアカシア、右が菜の花。
上から見れば一目瞭然、見た目が全く違います。

『結晶化』はどの花のはちみつでも起こる現象ですが、花によって起こりやすさは違います。

結晶化の一つの要因として、はちみつ中のブドウ糖の含有量の差があります。
アカシアのような、ブドウ糖が少ないはちみつは結晶化しづらく、
山桜・菜の花のような、ブドウ糖が多いはちみつは結晶化しやすいです。

その他にも、保存場所の温度、花粉の含有量、保存中のはちみつに伝わる振動など様々な要因があります。

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結晶化したはちみつは、加熱することで溶かすことができますが、お勧めしません。
加熱することで、はちみつ本来の栄養分(ビタミン・ミネラル・酵素等)が失われ、風味も飛んでしまいます。

はちみつ草野のはちみつは、すべて非加熱の生はちみつです。
健康に美味しく、はちみつを楽しんでください!

【在庫情報】2016年産菜の花のはちみつ売り切れました。

おかげさまで、2016年産菜の花のはちみつは完売いたしました。
本当にありがとうございました。

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2016年の菜の花のはちみつの収穫地は、新潟県新潟市北区の福島潟周辺。
福島潟は広大な湿地帯で、多くの野鳥が確認できる自然の宝庫。
春は菜の花、夏にはオニバスが有名です。

菜の花のはちみつの特徴は、菜の花畑の香りを凝縮して瓶詰めにしたような強い香りと、濃厚な甘さ、そして結晶化の速さ。
夏場の暑い時期でもはちみつが白く固まる『結晶化』の現象が起こるはちみつですので、パン等に『塗る』ことがとても簡単。

2016年産のラインナップ6種の中で最も収穫量が少ない貴重なはちみつでした。
2017年産菜の花のはちみつは、早ければ5月中旬販売開始予定です

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その他のはちみつの在庫状況です。

里山の花々 200本ほど
海辺の花々 300本ほど
アカシア、藤はまだ在庫があります。

ギフトボックスも大変ご好評いただいております。
熨斗にも対応させていただいておりますので、ぜひ贈り物等にご検討ください。

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いちご農家さんへのミツバチの貸し出し中!

いちごとミツバチの関係ってご存知ですか?
ミツバチがいなくなったら、いちごはもう食べられないかもしれません…

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植物には虫媒花と呼ばれる、実をつけ種を作り子孫を残すために昆虫の力を借りているものがあります。
そういった植物は雄しべと雌しべの花粉の交配にミツバチのような昆虫の力を借り、お礼に花の蜜を出しているのです。

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クリスマスにはなくてはならない、いちご。
これからの季節楽しみな果物の一つです。

そんないちごは虫媒花。
基本的には昆虫がいなければ、いちごは実ができません!
いちごは、冬場ビニールハウスの中で作られていることが多いです。
でも冬場のビニールハウスって昆虫いなそう…

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そこでミツバチの出番!
いちごを生産している農家さんへミツバチを貸し出します。
ミツバチは足に花粉をつけながら、ビニールハウス内のいちごの花をめぐるんです。
そうすることで花粉交配が行われ、美味しいいちごがなるんです。

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新潟県では、いちごの他、さくらんぼ、スイカなどの花粉交配をミツバチが担っています。
世界に目を向ければ、アーモンドが最大でしょうか。
地球の植物の約3分の1がそれら虫媒花にあたり、つまりミツバチがいなくなったらそれらの食べ物はもう食べられないかもしれません!

いちごを食べる時、いちご農家さんと、そしてミツバチの存在を少し思い出してください。
きっとその一粒がさらに美味しくなるでしょう!